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院長コラム

どんな「いびき」が危険なのか

2024.12.01

みなさん、こんにちは。ソラーレクリニック太子 院長の八十川です。

当クリニックでは、いびきの改善や睡眠時無呼吸症候群の治療をおこなっています。

たまにいびきをかくだけであれば、とくに心配する必要はありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるいびきの場合は、注意が必要です。

今回は、いびきの種類と受診の基準について、解説します。

いびきの種類

単純性いびき症

単純性いびき症は一過性のいびきで、原因を取り除けば解消できるものです。健康に大きな影響はないため、朝すっきり目覚められるようなら心配しなくても大丈夫です。

ただし、単純性いびき症だと思われても、毎日いびきをかいている方は、長期的にみると病気につながる可能性が高くなるため注意しましょう。

以下は単純性いびき症の特徴です。

  • 眠りについてすぐにだけ、いびきをかく
  • お酒を飲んだ日は、いびきをかく
  • 疲れがたまっているときは、いびきをかく
  • 鼻がつまっているときにだけ、いびきをかく
上気道抵抗症候群

睡眠時無呼吸症候群のように呼吸が止まることはなくても、激しいいびきをかいている場合は、上気道抵抗症候群かもしれません。

睡眠中に上気道が狭くなることで、強い力で呼吸をしなければならず、夜中に目が覚めたり、体は寝ていても脳が起きたりする状態になります。そのため、日中に疲労感や眠気を感じやすく、睡眠時無呼吸症候群の予備軍とも言われます。

次のようなときは、医療機関を受診しましょう。

  • 習慣的にいびきをかいている
  • 日中に疲労感や眠気を感じる
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸や低呼吸が生じて身体が低酸素状態になります。睡眠の分断によって日中に疲労感や眠気が強く残ります。

放っておくとさまざまな生活習慣病につながり、やがて大きな疾患につながっていく可能性があるため、なるべく早い受診や治療が大切です。

次のようないびきは、受診のサインです。

  • 朝までいびきをかき続ける
  • いびきに強弱がある
  • 習しばらくいびきが止まっても再開する
  • いびきの音が大きくなってきた
  • いびきの音が変わった
  • 仰向けに寝るといびきが大きくなる

まとめ

当院では、睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療に注力しています。CPAP治療では、機械によって鼻から気道へ空気を送り込み、気道を広げることで、いびきや無呼吸を改善していきます。

ご自宅で手軽におこなえる治療です。いつでもご相談ください。

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