みなさん、こんにちは。ソラーレクリニック太子 院長の八十川です。
当クリニックでは、いびきの改善や睡眠時無呼吸症候群の治療をおこなっています。
いびきは、高齢者や男性に多いと考える方も少なくありません。しかし、実際は若い女性でもいびきをかくことは珍しくありません。
今回は、いびきをかきやすい女性の特徴やリスクについて解説します。
自分のいびきに悩む女性は、約40%
いびきに悩む女性は少なくありません。
2022年に実施された「いびきに関する実数調査(フランスベッド)」によると、自身のいびきに悩んだ経験がある女性は、約40%に及びます。
いびきは周囲の方の睡眠障害にもつながるうえに、実は、ご本人にとっては大きな疾患につながりかねない重要な問題です。
いびきの原因
いびきの原因は、寝ているときに喉の筋肉が緩み、舌根が喉の奥に落ち込んで気道が狭くなり、空気が振動することです。とくに次のような方はいびきをかきやすいといえます。
肥満気味である
肥満は、舌や首の周りに脂肪が付きやすく、気道を圧迫させやすい状態です。体格指数(BMI)25以上の方はとくに気をつけましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
あごが小さい
痩せていても、あごが小さいと寝ているときに舌が喉の奥に落ち込みやすく、いびきをかきやすい傾向にあります。
仰向けで寝ている
仰向けで寝ると、重力で舌が喉の奥に落ち込みやすくなり、気道が狭まりがちです。
睡眠薬を服用している
睡眠薬は、筋肉を緩める作用を持ちます。かえって睡眠の質を下げることもあるため気をつけなければなりません。
お酒をたくさん飲む
アルコールにも筋肉を緩める作用があり、寝ているときに舌が喉奥に落ちて気道を狭めてしまいます。
いびきは病気のサイン?放置してはいけない、いびきの特徴
いびきは、睡眠時無呼吸症候群の重要なサインです。睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているときに気道が完全に閉じて一定の時間無呼吸になる病気です。
無呼吸になると低酸素状態になり、高血圧や糖尿病などにつながります。さらに、脳卒中や心疾患につながるおそれもあります。とくに次のような方は、早めに検査を受けましょう。
- 途中で呼吸が止まる
- いびきの音が大きい
- 寝ているときに、むせる
- 起きたら口が渇いている
- 寝起きに頭が痛い
- すっきり起きられない
- 日中に強い眠気がある
など
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、機械によって鼻から気道へと空気を送り込んで気道を広げるCPAP治療で改善することができます。当院でもCPAP治療に注力しています。いつでもお気軽にご相談ください。