みなさん、こんにちは。ソラーレクリニック太子 院長の八十川です。
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病と大きく関係していますが、さらに重大な病気につながるおそれもあります。なかでも、脳の血管障害である脳卒中の原因となり得るため気をつけなければなりません。
今回は、睡眠時無呼吸症候群と脳卒中の関係性についてお伝えします。
脳卒中とは
脳卒中は、脳の血管障害の総称です。具体的には次の3つがあります。
- 脳梗塞…脳の血管が詰まる
- 脳出血…脳内の血管が破れて出血する
- くも膜下出血…脳と膜との隙間にある血管が破れて出血する
睡眠時無呼吸症候群が脳卒中の原因になる理由?
脳内の酸素不足が起こり、リスクが高まる
睡眠時無呼吸症候群は、寝ているあいだに呼吸が止まったり、浅くなったり、弱くなったりする病気です。
睡眠時無呼吸が発生しているとき、気道が狭くなって空気がうまく体内に入れられず、全身が酸素不足に陥っています。その状態が続くと、脳も酸素不足を起こします。
脳の酸素不足は血管や細胞が機能障害を引き起こし、脳卒中のリスクが高くなるのです。
脳卒中が起きると、どうなる?
いびきがいつも以上に大きくなる
脳卒中を発症すると、身体の運動機能が麻痺します。そのため舌が喉のほうに落ち込んでしまい、気道がより狭くなることで、いつもに増して大きないびきが起こることが少なくありません。本人は気づけないため、家族などが気づくことが大切です。
起こしても目覚めない
脳卒中の場合、いびきを止めようとして起こそうとしても、なかなか目覚めません。それでも呼吸しているからといって、深く眠っているだけだと安心してはいけません。何度も声をかけたり、身体を揺らしたりしても目覚めないときは、脳卒中を疑いましょう。
身体が痙攣する
いびきだけでなく身体が痙攣している場合は、脳卒中を発症している可能性が高いです。全身はもちろん身体の一部だけでも痙攣が起こっているようなら、決して放置してはいけません。家族などが気づいたらすぐに救急車を呼びましょう。
まとめ
脳卒中が疑われるときは、迷わず救急車を呼びましょう。時間が経つほど重症化のリスクがあります。
睡眠時無呼吸症候群から脳卒中につながってしまわないよう、いびきや寝苦しさなどの自覚がある方は、早期に睡眠時無呼吸症候群の治療をすることが大切です。
当院でも、睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療をおこなっています。不安がある方は、いつでもお越しください。